住宅メーカーの選び方がわからないのですが・・

住宅メーカーを決める時のポイントってなんですか?口コミを見ていると、結局それぞれの好みかなって思うんですけど、何をポイントに選べばいいのかわかりません。

メーカーの知名度、工法、外観、価格、営業マン・・・決定の決め手は人それぞれですが、ここでは、「後悔しないための住宅メーカー選び」という視点でポイントを紹介します。


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住宅メーカー選びのヒント

住宅メーカー選びは、家づくりの勉強と同様、最重要事項になります。慎重に時間をかけて決めてください。結婚相手を選ぶように、相手との相性を重視するのが大切です。

ところで、あなたは以下のどちらの住宅メーカーと契約したいですか?

売上重視か顧客重視か

もちろん、顧客重視型の住宅メーカーがいいに決まっているのですが、簡単にここがいいですよと、決められるものではありません。

企業ですから経営が成り立ってなんぼの世界です。ほとんどは両方の側面を合わせ持っています。ですが、どちら寄りなのかは会社によって大きな差があるところです。

会社の経営理念は売上重視か顧客重視か

なので、できる限り顧客重視型の住宅メーカーを選びましょうということになるのですが、ではどうやってそれを見極めればいいのでしょうか?

そもそも、売上重視か顧客重視かの評価ランキングみたいなデータはないのでしょうか?

顧客重視型企業ランキングは存在しない

残念ながら、参考にできるデータはないといえるでしょう。その理由は、そもそも顧客重視型という指標は人間が感じる印象でしかないためです。客観的に数値化して比べるといったことが難しいのです。

また、各社の満足度を比べるためには複数の住宅メーカーで家を建てる経験をしなければできません。しかし、一般には一生に建てる家の数は1棟です。

自分が契約した住宅メーカー以外の満足度などわかるわけがない・・・。よって、1対1の関係で生み出された満足度の評価を多数集めてもそれぞれが主観の域を出ないため客観性に乏しいのです。

一般にはハウスメーカーの評価・評判・ランキングなどの情報はたくさんありますが、それは、発信者の切り口と主観によってつくられたものです。必ずしもあなたにとって、顧客重視型の住宅メーカーかどうかを判断する材料になるとは限りません。

顧客重視型の住宅メーカーかどうかは人によって見え方が異る

実は私にも、自分が家を建てるなら絶対にここには頼みたくないと思う会社があります。ですが、それは私の主観によるもの・・・。実際には、その会社は大手ハウスメーカーとしての実績を築いている会社です。

人は、その人が得た情報によってしか物事を判断することができません。人により評価が異なるのは、それぞれが得る情報が異なるためです。

私は、建築業界30年間の経験を基に判断していますが、一般の人が住宅メーカーと接して何かを知るのは、ほんのわずかな期間です。
得る情報の量が全く異なるため、判断も異なって当然です。

だからといって、私がこの住宅メーカーは絶対やめた方がいいですよと言ったところで、説得力はありません。ある方向から光を当てて見えた印象を語っているにすぎない可能性があるからです。

最初の印象は、切り口を変えた途端に色褪せ、全く違う光を放つものです。

また、顧客満足度をどれだけ優先する企業かどうかの順序が仮にあったとしても、全ての人に共通するものではなく、顧客それぞれの性格の違い、地域の差、担当者の巡り会わせ、その時の経営者によってつくられる社風など、様々な条件の重なりによって決まるものなのです。

なので、顧客重視型の住宅メーカーかどうかの評価は、人に教えてもらうものではなく、自分自身で見つけるしかないのです。つまりは相性なのです。

どこの住宅メーカーであろうと、あなたが満足すればすべてはOKなのです。


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相性の合う住宅メーカーを見分けるポイント

さあ、そこで、相性の合う住宅メーカーを見つけるといっても、単純にビビビッ!と来たかどうかで選ぶわけにもいかないものです。かといって、明確な選定基準があるわけでもありません。

一般の方にとっては、何を基準に相性確認をすれば良いかなどわからないのではないでしょうか。

ですが、大筋から外れないための相性確認のポイントというのがあります。それを参考としてご紹介しましょう。

ポイントは、

あなたの将来にわたる満足・幸せを真剣に考えてくれる相手かどうかを見る

・・・ということです。

抽象的な言葉で言っても腹に落ちないでしょうから例を挙げましょう。

答えの返し方で、住宅メーカーの心づかいを見抜く

以下の質問に対する住宅メーカーの回答をみてください。あなたはどのように感じるでしょうか?

質問:貴社の住宅はシックハウス対応は大丈夫なんですか?

住宅メーカーA:
もちろん大丈夫です。24時間換気もしてますし、内装材も化学物質が放散しない材料を使っており、建築基準法を完全にクリアしていますのでご安心ください。

住宅メーカーB
もちろん建築基準法レベルの措置はクリアしていますが、建築基準法で規制されている物質は2物質だけですので、化学物質に敏感な体質の方は、入居をきっかけに発症する可能性もあります。

ご心配が強い場合は、工事完了時点でベイクアウト(熱による物質の放散)を行い、室内の詳細な物質測定を行ったうえでお引渡しいたします。

また、化学物質の放散を極力避けるため、合板製ではなく無垢材のフローリングを使用し、内壁に化学物質を吸着する材料を使用するなどの検討をお勧めします。

ちなみに、Aの説明にある24時間換気や建築基準法クリアは義務なのでやって当然の話です。また、Aの説明は、建築基準法が最低限度の基準であるにもかかわらず、あたかも万全の法律であるかのような誤解を与えかねない説明です。
施主の知識不足を利用し、当たり前のことを特別優れているかのような印象を与える説明は、誤解を生むだけでなく、施主にとっての重要事項を知る機会を奪うことになります。
シックハウスについて質問するということは、そこに施主の不安があるのです。ただ安心させるのではなく、施主に問題が起きる可能性を伝え、判断や選択の機会を与えて自己決定を促すのがプロの努めなのです。

質問:貴社の住宅の耐震性は大丈夫なんですか?

住宅メーカーA
もちろん大丈夫です。外周には構造用合板を用いており、建築基準法を十分に上回る量の耐震壁を確保しています。当社の住宅は阪神大震災の際、1棟も倒壊した住宅はありませんでした。震度7が来ても大丈夫ですのでご安心ください。

住宅メーカーB
建築基準法は震度7などの大地震が来た場合でも建物が崩壊・倒壊しないことを目的に基準が定められています。

よって、人命上の安全は確保されていますが、耐震性を強くすればするほど、地震時の揺れを少なくし、被害回復の程度を低くできることから、耐震性に余裕を持たせることが理想です。

当社は、建築基準法レベルの1.25倍、あるいは1.5倍の耐震性能があるものとして、全国共通のものさしである住宅性能評価による耐震等級を取得することが可能です。

この評価の取得により、売買時の客観的な性能情報の提供が可能となり、地震保険が割引になるなどのメリットがありますので、検討される場合はさらに詳しくご説明します。

大震災で倒壊した建物の多くは昭和56年以前の旧耐震基準時に建てられたものです。昭和56年以降の新耐震基準により建てられたものは、崩壊・倒壊が少なかったため、新耐震基準が一定の役割を果たしていたことが確認されました。
よって、住宅メーカーAの建てた住宅が震災エリアでは全て昭和56年以降に建てられたものである場合、倒壊しないことはなんの自慢にもならないことになります。
無数の崩壊があったことだけを知っている素人に単純な比較情報を提供し、科学的根拠のない安心感を与えるという手口はどの業界も共通していますが、こういった統計や切り口のマジックに一般の人は丸め込まれてしまうのです。
こちらも、Aについては説明に適切性を欠くという点で、心がこもっていないといえます。

言うことを素直に聞いてくれる住宅メーカーが施主想いとは限らない・・・

住宅には後悔がつきものです。
あなたが、こだわった設計には必ず何らかの副作用があります。

最初はいいねーと言っていたあなたのこだわりも、数年経てば、使いやすさ、メンテナンスのしやすさ、維持費などに不満の目が向いてしまうものです。

人間は、選択しなかったことに必ず後悔を残すといいます。そして、住宅というのは一度建ててしまうと他の選択ができないのです。

なので、「こうしておけばよかった― (>_<)」 となるのです。

あなたの設計のこだわりに対して、建築のプロは将来におけるメリットデメリットがある程度イメージすることができます。しかし、一般の方は、デメリットに意識が向きません。というか、わからないのです。

そこで、あなたの設計希望に対して、

住宅メーカーA
大丈夫です。お客様の希望は全て設計に盛り込むことは可能です。予算もなんとか当初予算の範囲に収まるよう勉強させていただきます。

という住宅メーカーと、

住宅メーカーB
お客様の希望を設計に盛り込むことは可能ですが、予算が増える、使いづらい、維持費がかかるなどのデメリットがありますので、あまりお勧めはしません。もう少しこうしてはどうでしょうか?

という住宅メーカーのどちらが契約相手としてふさわしいでしょうか?

賢明なあなたはもうお分かりですね。答えはBです。お客さんの希望に完全に答えられない・・・下手をすると契約を逃してしまいそうなBの方が信頼できます。

お客さんの将来を考えているからです。Bのような説明があれば、お客さんはどういう選択をしても後悔がないのです。

一方Aは商売上手ですね・・・。契約してしまえばこっちのもの・・・という可能性を秘めています。

「将来のデメリットを説明して、気が変わっても困るし、ここは黙ってさっさと契約してもらおう・・・。」

などと思っているかもしれません。
あとで、あなたが不満を伝えたらこう言うでしょう。

「いやー、そういわれましても、それはお客さんが希望したことですから―。」

会社ごとに対応が異なるだけでなく、同じ会社でも上記でいうAタイプの営業マン、Bタイプの営業マンがいます。もちろん、さしあたり営業成績がいいのはAでしょう。ですが、顧客の信頼を着実に勝ち取るのはBであり、いつかはAを追い抜くことになるでしょう。

このAとBの差にこそ、住宅メーカーを見分けるポイントがあるのです。そして、

どんな家にするかを決める以上に誰から買うかが大切かということも教えてくれるのです。

担当者の人間性、現場に携わる者の人間性で出来栄えと満足度は決まる

上記のように、住宅メーカーAとBのような対応の差が、消費者にとってどれほど重要な差になるかお分かりいただけたでしょうか。

そうです。担当者が誠実で親身に考えてくれる人かどうかをみればいいのです。社員は会社の鏡ですから担当者を見ればその会社の心遣いがわかります。そして、あなたが文句なしにこの担当者だ!と思った時が、相性の合う住宅メーカーを見つけた時なのです。

会社の経営姿勢を見るのではなく担当者の人間性を見る

社長の経営方針や顧客への姿勢に共感が持てたとしても、現場や営業の社員が同じ姿勢でお客様と接しているとは限らないことも頭に入れておく必要があります。

具体的な例を示しましょう。こちらのハウスメーカーの社長インタビューをご覧いただくとわかるかと思いますが、顧客に対する姿勢としては非常に共感できる素晴らしいものをお持ちであることがわかります。

会社と喧嘩してでも、お客様のために何とかしたいという熱い情熱をもって頑張ってこられたからこそ、多くの信頼と実績を得ることができたのでしょう。できれば、このような方を担当者として家づくりを任せたいものです。

なお、当サイトがこちらのハウスメーカーを推奨しているわけではありません。当サイトとは、何の関係もありません。経営者の考え方の一例としてお示ししているものです。

しかし、どんなに経営のトップが素晴らしい倫理観をもっているとしても、いや、経営者はほとんどが素晴らしい理念を持っているといってよいでしょうが、その企業風土が社内に着実に浸透し、事業活動の隅々までいきわたっているとは限らないのです。

例えば、厳しいノルマや掛け持ちなどで担当者が仕事に追われていては、お客様のためという経営方針が二の次という状況に陥り、どうしてもやっつけ的な仕事になってしまい、顧客の満足が低下してしまうということが起りえます。こういった状況は、競争・合理化の極みに達した現代の経済状況では、実際に少なくないといえるのです。

どの住宅メーカーにもいえることですが、口コミでは高い評価の声がある一方、批判する声もそれ以上にあるというのがこの業界の常です。

住宅メーカーには、必ず両方の評価が存在します。支店によっても違うし、担当者によってもさまざま。ですから、この会社がおすすめ!などとひとくくりで紹介することなどできないのです。

「お客様の幸せのためをモットーに、安全・快適な住まいを提供し、徹底したアフターサポートの充実をお約束します。」

このような、会社のキャッチフレーズとしてよく見られる美しい日本語は、会社の一面を語っているにすぎません。あなたと直接接するのは担当者です。担当者がどういう人間かで、あなたの住まいは決定付けられてしまうのです。

あなたが多額のローンを組んで人生をかけて挑む大きな買い物です。その会社の担当者がいかにあなたの人生に真剣に向き合ってくれるのかを目を見開いて観察しなければいけません。

会社の経営方針など一つの情報を鵜呑みにせず、バランス感覚を持って情報を咀嚼し、社長の掲げる経営理念を真剣に実行している、本当に信頼できる担当者に出会うまで、契約印を押さない。この姿勢を貫いてほしいのです。

あなたの将来を考え真剣に考えてくれる担当者とのご縁を待つ

家づくりに大きな後悔を残した方の悲嘆の声を聞くたび、正直、ハウスメーカーなどどこでもいいとさえ思えてきます。大事なのは信頼できる人間に家づくりを任せられるか・・・そういった担当者に出会えるか・・・その一点に尽きます。

「もう面倒だからこの会社でいいや・・・」と決してあきらめないでください。

もちろん、担当者があなたの人間性を見て一生懸命に尽くしたいと思えるかどうかという双方向の相性の問題もあります。あなたの人間性が良くなければ、良い相手に恵まれることもないということも忘れてはいけません。

住宅は人がつくるのです。機械でつくるものではありません。施主を含めどのような人間が家づくりに携わるかで、できばえも、施主の満足度も全く変わるのです。これは間違いありません。

売ってしまえばこっちのもの・・・という担当者の態度をあなたが見極められるようになって初めてあなたの家づくりが始まります。

なので、住宅メーカーの選定に時間をかけたくないのはわかりますが、できる限り複数の住宅メーカーと接し、十分な時間を確保することをお勧めします。

この担当者はどうも・・・と思ったら次の住宅メーカー、次の担当者もどうも気が進まない・・・と感じたらまた次です。これはとても骨の折れることですが、妥協してはいけません。

全幅の信頼を置ける担当者にいつか必ずめぐり合うときが来ます。その時、このご縁を待つために、今までの出会いと勉強があったのだと気付くでしょう。

最新の性能や見た目などは3か月もすれば飽きるものです・・・。
長く使うのに不便を感じず、トラブルが起きない家づくりを一緒に考えてもらう担当者と出会うことが最も大切なことです。

外観が重要なのか・・・インテリアなのか・・・メーカーの知名度なのか・・・自分のプライドなのか・・・

今一度意識を向けるべきポイントを見直してみてください。

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