ここでは、年収に占める住宅ローン年間返済額の割合=年収負担利率を上限として借入れ可能額を算出する方法とは別に、今現在支払っている家賃から住宅ローン借入額を求めてみます。

両者のいずれか少ない方の額を最終的な借入額の上限額にすると良いでしょう。

年収負担率から住宅ローン借入れ可能額を決める 今の家賃から住宅ローン借入れ可能額を決める いずれか少ない方の額を借入額の上限にする

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今の家賃から住宅ローンの借入れ可能額を決める

 現在支払っている家賃から、借入額を算出してみましょう。今の家賃があなたの返済できる限界額であれば、あなたの借入れ可能額は自ずと決まります。

 まずは、以下の①式で毎月返済額を求めましょう。住宅購入後は維持管理費がかかりますので、これを差し引いて毎月返済額を求める必要があります。維持管理費は3万円前後が一つの目安です。

 次に、①で計算した毎月返済額と、100万円当たりの毎月返済額(下の表)を、②の式に当てはめて出てきた金額が、借入れ可能額となります。

家賃月額 - 入居後の維持管理費(3万円前後が目安) + 住宅購入用貯蓄月額 = 毎月返済額 毎月返済額 ÷ 100万当たりの毎月返済額 × 100万円 = 借入れ可能額

100万円当たりの毎月返済額(円) 完全固定・元利均等払い

 なお、表にある以外の返済期間で計算したい場合は、こちらのシミュレーションで希望返済期間で100万円借りた場合の毎月返済額を求めてください。

返済プラン比較シミュレーション?-?住宅金融支援機構

計算例-今の家賃から住宅ローン借入れ可能額を計算する

 わかりやすく、具体例で計算してみます。

◆モデルケース
▼家賃月額7万円
▼入居後の維持管理費3万円
▼住宅購入用貯蓄月額4万円
▼金利3.0% 完全固定金利
▼返済期間35年
▼元利均等払い

家賃月額70,000円-入居後の維持管理費30,000万円+住宅購入用貯蓄月額40,000万円=毎月返済額8万円

毎月返済額80,000円÷3,848円(100万円当たりの毎月返済額)×100万円=借入れ可能額2,079万円

 ここで計算した借入れ可能額2,079万円は、毎月返済額8万円を上限としたときの、借入限界額を示します。

 ちなみに、総返済額は80,000円×12ヶ月×35年=3,360万円となります。

 よって、この場合の総支払利息は3,360万円-2,079万円=1,281万円となります。