住宅ローン金利優遇 その言葉に気をつけましょう

 住宅ローン金利優遇キャンペーンなどの広告を目にすることがよくあります。相場よりかなり低い金利をみて、思わずびっくりしてしまい、商品の詳しい中身に興味が向いてしまいます。

 住宅ローンの金利優遇を受ける条件としてポピュラーなのが、その銀行の預金口座を給与振込口座にする、クレジットカードを作る、投資口座を作るなどです。そんなに難しい条件が課せられるわけではないため意外と簡単に最優遇金利を受けることが可能です。費用のかからない簡単に見えるそれらの条件は、金融機関の営業拡大戦略としてはとても重要なことなのは言うまでもありません。最初のハードルを越えてもらうことが一番大変なのですから。

 ところで、例えば1%優遇となると、かなり有利な商品に見えますが、住宅ローンの金利優遇はその住宅ローンが終了するまで続くものではない場合が多いことはご存知ですよね?このことは、あまり大きい字で書いてはいません。最優遇金利をとてつもなく大きく表示するあまり、小さく見えるのではなく、本当に小さい字で書いてあるのです。場合によっては最初の広告にそれらについての記載がない場合もあります。

 住宅ローン最優遇期間終了後の優遇金利はどの程度になるのか?また、その際の返済額は?これらのことをしっかりチェックした上で、申し込まなければなりません。

 最初だけお得な優遇金利の表示で興味を惹く理由は、住宅ローンの商品の特性にあります。通常は何十年という長期間にわたって契約期間が続くことになります。つまり、借換えや不払いリスクはあるものの、一度契約すると金融機関にとっては長期にわたって利益が約束されるという特性があります。つまり、金融機関にとっては、最初が肝心なのです。最初を逃すと長期契約をふいにしてしまう。

 最近は住宅ローンに保険などを付帯させるなどの差別化を図る例が見られますが、消費者が最も気になるのは金利なわけです。大ざっぱにいうと、どこで借りようが利息の計算は同じなわけですから、金利が小さい方がいいということになります。金利を見て金融機関を選択している消費者に対し、だからこそ、最優遇金利を見せるわけです。
 
 後悔しないために知っておきたい広告のセオリー、それは、「最優遇金利はでかく、都合の悪いことは小さく」です。都合の悪いところを詳細に確認し、他社と比較することが大切なのです。

 5年、10年で完済するなら別ですが、住宅ローンは長丁場の契約です。長期視点に立って、住宅ローン返済計画を考えなければなりません。住宅ローン金利優遇キャンペーンに安易に乗らないことが大切です。

 最近はインターネットで素人でも簡単にローンシュミレーションができる時代となりました。返済利息、つまり銀行の利益が瞬間的にわかる時代となり、返済利息を最小化させたい消費者によって、金融機関は熾烈な競争にさらされることになったわけです。金利に大きな差がなくなってくると、選択理由が他の付帯サービスや対応などに移っていくことになるため、そちらのサービスでの差別化も進んでいくでしょう。

 住宅ローンの金利優遇の広告が決して悪いということではありません。元金が多く残っている初期に低金利で元金返済を進めることは非常に大きなメリットになります。一方、返済額が途中で上昇してしまうというデメリットもあります。大事なのはそれらを理解して住宅ローン商品を選択するということです。

 また、経済、金利の流動性に敏感で、その時その時の好条件を選択していくことの手間が苦でない方なら、借換えキャンペーン金利を使い倒して、ローンに機動性を持たせる方法も考えられますね。

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