父母や祖父母などの直系尊属から、自分で住むための住宅を新築、購入、増改築等をするために必要な資金として贈与を受けた場合、一定金額までの贈与について、贈与税が非課税となる制度が拡充されています。(平成27年1月1日以降)

ここでは、その贈与税の非課税措置の概要、軽減額算定例などについてお伝えします。

住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置の概要

表1

住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置
契約年 消費税率10%が適用される方
質の高い住宅 左記以外の住宅
(一般の住宅)
平成28年10月~29年9月
平成31年4月~32年3月
3,000万円 2,500万円
平成29年10月~30年9月
平成32年4月~33年3月
1,500万円 1,000万円
平成30年10月~31年6月
平成33年4月~33年12月
1,200万円 700万円
契約年 消費税率8%の適用を受けて住宅を取得した方、個人間売買により中古住宅を取得した方
質の高い住宅 左記以外の住宅
(一般の住宅)
~平成27年 1,500万円 1,000万円
平成28年1月~29年9月
平成28年1月~31年3月
1,200万円 700万円
平成29年10月~30年9月
平成32年4月~33年3月
1,000万円 500万円
平成30年10月~31年6月
平成33年4月~33年12月
800万円 300万円
※ 東日本大震災の被災者に適用される非課税限度額については別に定めがあります。

※消費税増税再延期(平成28年11月28日法施行)により、適用となる契約年が変更となりました。

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質の高い住宅とは

以下のいずれかの性能を満たす住宅をいいます。

  • 省エネルギー性の高い住宅(断熱等性能等級4又は一次エネルギー消費量等級4)
  • 耐震性の高い住宅(耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)2以上又は免震建築物)
  • バリアフリー性の高い住宅(高齢者等配慮対策等級3以上)

一般的な贈与税

贈与税のイメージ

贈与税のイメージ

贈与税は、贈与額に対する税率によって算出し、贈与を受けた者(受贈者)が納税します。

通常の贈与税算定のイメージ(相続時精算課税選択時)

贈与税算定のイメージ

贈与税は暦年課税と相続時精算課税の2つの課税方式を選択できますが、相続時精算課税を選択した場合、贈与額の内、相続時特別控除額(2,500万円)を超える額に対し課税されることになります。

税率は暦年課税選択時の50%(贈与額1,000万円超の場合)と異なり一律20%の税率が適用となります。

ただし、この場合、贈与された額は相続時に課税価格に加算され、相続税の課税対象となりますが、納めた贈与税額は、相続税額から控除されます。

なお、相続税は基礎控除額=3,000万円+600万円×法定相続人の数(平成27年1月1日以降の相続)以下の額の相続であれば課税されません。

住宅取得資金の非課税措置

住宅取得資金の贈与税の非課税措置のイメージ(相続時精算課税選択時)

住宅取得資金の贈与を受けた場合の贈与税算定のイメージ

住宅資金として贈与した場合、贈与額から一定額が除かれ、それに対する税率(20%)により贈与税額を算出します。非課税額は贈与年、住宅の性能によって上表の通りとなっています。

なお、贈与された額は相続時に課税価格に加算され、相続税の課税対象となります。ただし、納めた贈与税は、相続税額から控除されます。

次に、具体的な計算例で、軽減額を見てみましょう。

住宅取得資金の贈与税の計算シミュレーション(相続時精算課税選択時)

モデルケース
贈与年、住宅取得年 平成27年
贈与額 4,000万円
住宅の種類 一般の住宅

住宅取得資金の贈与税の計算シミュレーション

平成27年に4,000万円の贈与を受けた場合、通常の贈与の場合の贈与税額は300万円となりますが、住宅資金として贈与を受けた場合は、100万円となり、差額は200万円となります。

贈与税の住宅取得資金の非課税措置を受けるための主な要件

  • 贈与時に贈与者の直系卑属であること
  • 贈与年の翌年3月15日までに、住宅取得等資金の全額を充てて住宅用の家屋の新築若しくは取得又は増改築等をすること。
  • 非課税の対象となる住宅の床面積⇒ 50㎡以上240 ㎡以下の住宅が対象
    ※ 東日本大震災の被災者には、床面積上限要件(240㎡以下)は課されません

など・・・。

平成26年度税制改正により、現行の耐震基準に適合しない中古住宅を取得した場合であっても、所要の手続を行うことにより、この非課税措置の適用が可能となりました。

中古住宅取得後に耐震改修工事を行う場合について(国土交通省)

贈与税の住宅取得資金の非課税措置の詳細

贈与税の住宅取得資金の非課税措置については、以下をご覧ください。


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