家づくりで一番大切なことはなんですか?業者選びが大切っていうけど、それだけでしょうか?

住宅メーカーの選択と並んで大切なことは、家づくりに時間をかけるということです。つまり、しっかりと家づくりの勉強をするということです。

そもそも家づくりで最も大切なことはなんでしょうか・・・。

家づくりで最も大切なこと・・・それは、

家づくりの勉強にできる限り時間をかける

家族の将来を真剣に考えてくれる住宅メーカーを選ぶ

簡単にいうと、こういうことです。とりわけ、施主が家づくりの勉強をするということが最も大切なことになります。(住宅メーカーの選び方についてはこちらのページで説明します。)

なんだ、そんなことか・・・と感じるかもしれませんが、現実とはそういうものです。裏技はありません。

後悔のない家づくりに、このことは欠かせないのです。

  • 「○○ハウスで家を建てた!」と自慢できる
  • 外観やインテリアが素敵だから
  • 知人のススメがあり、気に入ったから

このように、あまり時間をかけず最初から1社で・・・、しかもお任せにしてしまうと、後で後悔する場合があるということを、住む前には気づかないのです。

気付いた時にはもう遅いということを、住宅を取得する前に知ってもらう・・・それが私の仕事です。

なので、気になる方はしっかりと勉強してくださいね。

スーパー大手のハウスメーカーなら安心?

もちろん、「自分は、スーパー大手のハウスメーカーに頼んでいるし、担当者も信頼できる。だからすべて任せて何の問題もなし!」というのもありです。後悔さえしなければいいのですから・・・。

やはり、どこのハウスメーカーで建てたかを気にする風潮はいまだに根強いです・・・。あの人はどこで家を建てた・・・というのが会社などでも常に話題になりますから、見栄を重視する人はどうしても気になるものです。

ハウスメーカーの知名度は、自分の住まいの満足度とは本来関係ないのですが、どこで建てた!ということに格別の満足感を覚える方にとっては、それが大切なことなので、それはそれでよいでしょう。スーパー大手は提供品質やサービスもやはり優れています。

問題なのは、「こんなはずではなかった・・・」という大きな後悔が残るかどうか。「天下の○○ハウスで建てたのだから、多少のことは気にしない・・・。」と思えるかどうかです。

しかし、大事なのはスーパー大手かどうかではありません。



極めて重要な視点は、

施主が当然かなえられるはずだと思っていたことが、実現されているかどうかなのです。

この、当然かなえられるはずだと頭の中で思っていることが、大きな後悔の要因になるのです。

たとえば、

施主
「玄関が狭くて暗すぎる。広く明るくしてくれと言ったのに!全然思っていたのと違う!」

住宅メーカー
「通常よりは広くし、明り取りもあります。設計図面にもしっかり表現しています。」

施主
「ク― 確かにそうだ・・・、いやーもっとイメージをしっかり確認しておけばよかった。・・・(T_T)」

ゴージャスで開放的な玄関に毎日帰ってくることをイメージしてワクワクしていたのに、現実を見るととても貧弱に見える・・・。

このように、通常は大きな問題にならないようなことも、当の本人にとっては非常に重要な意味を持っているのです。なので、図面どうり出来上がっているにもかかわらず、契約を履行されていないかのような強い不満足感が生じてしまうのです。



なぜこのようなことが起るのか?それは

  • 当然かなえられるはずと思っていることは施主によって全く異なり、本人にしかわからない。
  • イメージを口で伝えられても、メーカー担当者がそれを忠実にイメージできない。
  • 図面に表現されていても、素人には図面からイメージが読み取れない。
  • モデルハウスや写真で理想のイメージを植え付けられており、その通り出来上がるものだと勘違いしてしまう。
  • 忙しくて打合せの時間が限られるため、どんな出来形かを詳細に確認する作業を忘れてしまう。

などが理由としてあげられます。

施主のイメージと現実とのギャップが大きくなればなるほど、後悔、不信感が大きくなってきます。

こういった問題は、広さや明るさ、仕上げの質感などで起こりやすい問題ですが、どこのハウスメーカーで建てるかどうかに関係なく起りえるのです。

だから、徹底的に施主が家づくりに時間をかけることが大切なのです。

家づくりの勉強はとにかく時間をかけるのが鍵

家を建てる、あるいは購入するまでに3年4年という期間をかける方がいます。実はこういう方は納得のいく自分らしい家を手に入れやすいといえます。満足度はかけた時間におおむね比例するのです。

家づくりは設計段階から判断・決定の連続です。短期間にいろいろなことを決めなくてはいけません。間取りや内外装・設備などを、資金計画や将来の住まい方を考えながら判断しなければいけません。

お任せにするのではなく、自分の意見をしっかり設計と現場に反映させる・・・そのためには十分な予備知識価格の相場観の両方を持っておく必要があります。

金額的な背景を無視して希望ばかりをいっても、実現不能なプランとなるだけですからね・・・。

家の設計で何を優先し、何をあきらめるのか・・・この判断がある程度自分自身でできないといけません。

あってはいけない後悔

出来上がった家を見て、

イメージと現実のギャップ

施主
「仕上がりのイメージがモデルルームのイメージと全然違う・・・(>_<)」

住宅メーカー
『いえいえ、モデルルームの内外装はオプション仕様なのでお客様のスタンダード仕様と異なります。』

施主
「そんな―(T_T)」

このような基本的な部分での後悔は絶対に避けてください。

大事なのは、設計の一つ一つについて不明点を徹底的に質問する・・・価格と材料の関係を把握し、どのような出来栄えになるかを確認する・・・その上で自分のこだわりを盛り込んでいく・・・。

それをできる限り細かいところまで突き詰めていくのです。最終的にはコンセントの位置や高さまで自分で決めるのが理想です。

そして、出来上がりを完全にイメージできるようにしておきましょう。

口で言うのは簡単ですが、これができるようになるには、とにかく勉強とそのための時間確保が必要です。なので、時間のない方はどうしてもお任せになってしまうのも仕方ありません。

家づくりの勉強には信頼できる相手が必要

さらに、家づくりの勉強に大切なのは、あなたの質問や希望に親身になって付き合ってくれる住宅メーカーの担当者の存在です。

素人の質問に嫌な顔をせず親身に答えてくれて、あなたがどんなに粘り強く質問しても理解するまで徹底的にわかりやすく説明してくれる・・・。そのような住宅メーカーの担当者と出会うまで、契約印を押さないという覚悟で、相手を探してほしいのです。
お断り
素人は黙って任せてください・・・このような、めんどうがる・・・契約を急ぐ感じの雰囲気を出す担当者はNO!です。

実は我々建築士は、一般の方にはわかりやすさ優先のため、建築専門用語をできる限り省略して説明します。しかし、質問が徐々に専門的な部分に及ぶと、理解を得るまでに相当の時間と労力を要する場合があるのです。

なので、住宅メーカーの担当者が説明に丁寧さを欠くことがあっても、ある程度は理解できなくもありません。ですが、だからといってあなたの納得を犠牲にしてはいけません。

むしろ徹底的に質問してもらい、十分納得のうえ契約をしてもらう方が、住宅メーカーとしても後のトラブルを避ける意味では助かるのです。(質問をさらりと受け流して、契約を逃がしたくないという本音も当然ありますが・・・)

どんな家にするか・・・それと同じくらい大切なのが、誰から買うかということです。

粘り強く勉強し、粘り強く住宅メーカーを見つけましょう。

では、てっとり早く勉強する方法はないのでしょうか。

残念ながらありません・・・。

口コミサイトの評判でいいんじゃないの?・・・だめです。

近道はないのです。遠回りの道をダッシュで着実に進むしかありません。

住まいづくりの勉強方法の基本

住宅展示場、モデルハウス見学会に出向いて学ぶ

住宅メーカを決める際の決定要因の第1位が住宅展示場です。自分が住みたい家のイメージを決める、そして住宅メーカーを選ぶという両方を一か所で行えるのが最大の強みです。

現場で見て学ぶことが一番の勉強になります。基礎知識は書籍やインターネットでも学べますが、材料の質感、空間の快適さなど、見た目や肌触りなどの感覚情報を得ることは絶対に必要です。

また、指をさして質問するという勉強は現地でしか行えません。契約する義務などないのですから、徹底的に現地で質問しましょう。

もちろん、契約は最後の最後です。初めて展示場へ行き、即、住宅メーカーを決めるという方はいないと思いますが、家づくりの勉強をするという視点で見学をすることから始めてください。

この現地で学ぶという方法は、面倒な面もありますが必ず行うようにしましょう。

お近くの住宅展示場は以下から探すことができます。各展示場のホームページも見れますので探してみてください。申し込みなどは不要です。

一括見積・間取り提案サービスを利用する

住宅メーカを決める際の決定要因として近年上昇しているのがインターネットです。

住宅展示場は、学べることが多い反面、休日をつぶして子供を連れて歩かなければならないなど、大変な面もあります。また、住宅メーカーの営業トークに付き合わなければいけないことや、客として品定めされていることにストレスを感じる場合もあります。

中でも近年注目を集めているのが、インターネットによる一括見積・間取り提案サービスです。このサービスは、その手軽さと得られる情報の量が最大の特徴です。同じことを自分で依頼するのに比べると圧倒的に効率的です。

例えば、タウンライフ家づくりなどのサイトでは、依頼者の地元で展開している住宅メーカーの中から気になるメーカーを選択して、同じ条件で見積り・間取り作成依頼を一瞬で行うことができます。

僅か数十分の入力作業なので、住宅展示場に出かける労力に比べると圧倒的に負担が少なく済みます。

また、比べなければわからないことが必ずあります。同じ条件で依頼しても各社の提案プランや価格の差に驚くことでしょう。比較することで、自分が求めているプランへの気付きが生まれますし、価格の相場感覚も身につきます。

また、このサービスを通して依頼をすると、依頼を受けた住宅メーカーは自社が他社と比較されていることが明確な依頼となります。つまり、自社が単独で依頼を受けた場合と異なり、競争原理が働くことによって、各社の意識、提案力、価格というものが、依頼者にとって好ましい状況を生むことになります。

このサービスは、住宅展示場の見学とあわせて活用したい方法です。

なお、リフォームの一括依頼も可能です。→コチラ

雑誌、書籍により情報を入手

書籍・雑誌には、住まいのヒントが凝縮されています。専門的な知識や失敗談、設備の比較や各社の特徴など、知っておきたいことがたくさん詰め込まれています。

特に写真に関しては、「こうしたいなー」というイメージをつかみやすく、また伝えやすいので、設計に盛り込みたい場合はピックアップしておきましょう。

例えば内装、キッチン、テラスの雰囲気、窓の大きさ、光の入り方、仕上げの色合い、質感など、こうしたいという場合は、住宅メーカーとの打ち合わせで「このような感じにしてもらいたいのですが」といって写真を見せて伝えましょう。

そしてできるのかできないのか、価格はどの程度割増しになるのかを確認しましょう。口頭で「○○な感じで・・・」と伝えるよりも明確に伝わるため、トラブルも避けられます。

イメージの確定、そして発注意図を伝えるには、このように書籍・雑誌の活用が有効です。

第三者の意見を聞く

いわゆる知人の評判や、口コミ情報なども参考にしましょう。住宅メーカー以外の客観的な情報に貴重な価値があるのは言うまでもありません。

住宅メーカーにとって都合の良いことも悪いことも包み隠さず評価してくれますから、舞い上がった気持ちをクールダウンし、冷静な判断を後押しをしてくれる効果があります。

一般的に、ハウスメーカーに対するやり場のない不満はネットにぶつけるしかないため、どのメーカーも不満の書き込みが多く寄せられます。ただ、それがその企業の全ての評価ではありません。

各社に寄せられる不満の書き込みをみると、とてもじゃないが契約なんかできないと思ってしまいますが、そうすると、契約できるハウスメーカーが1社もないということになってしまいます。

全ての人が100点を与えてくれる住宅メーカーはありません。良い評判悪い評判どちらも抱えているということです。

また、意見は評価する人の主観によるよるものであって、あなたに当てはまるとは限りません。なので、絶対お勧めという評価も鵜呑みにしてはいけません。ある人にとって評価の高い住宅メーカーが、あなたと相性が合うとは限らないのです。

大切なのは、諸先輩の後悔事例やアドバイスを貴重な意見として受け止め、自分の契約に生かすことです。

意見を参考にする程度はいいですが、過信はしないようにしましょう。

インターネットの情報にだけ頼ってはいけない

情報収集の効率性を上げてくれるインターネット

住宅メーカーの口コミサイトや客観的な発信情報などが豊富にあるインターネットでの情報収集は今や欠かせないものとなっています。

近年はスマートフォン・タブレットなどの普及から、インターネットを通じて住宅メーカーを見つける方も増えてきており、情報収集媒体としての位置付けが向上していることがわかります。

工務店や住宅メーカーを見つけた方法

しかし、インターネットだけで住宅メーカーを決めるということはお勧めできません。必ず住宅展示場やモデルハウス見学など、現地で学ぶ情報収集と合わせて行うことが大切です。

住宅メーカーは星の数ほどあります。モデルハウスに出向く、インターネットや書籍で情報収集する、一括見積を利用するなど、複数の方法で情報を入手し、住宅メーカーの提案力、担当者の誠実性など時間をかけて見極めることが大切です。

家づくりの進め方

最近は、SNSを通して、気に入った住宅会社の見学会へ参加するという流れがあります。注意したいのは熱いファンになりすぎて、冷静な自分を見失うことです。

どのようなルートを通じても、相手のペースで家づくりが勝手に進むことのないよう、事前の「学習」をしっかり進めておくことが大切です。以下の情報源を活用しながら、広く全体を見渡し理解を深めていきましょう。

ハウスメーカー選びや家づくりで悩んでいる方へ

勉強が大切なのはわかるけど、わからないことが多すぎて、自分で判断できない…このように悩んで行き詰まっている方に、お伝えしたいことがあります。

施主が抱える多くの悩み…
  • 手順や段取りがわからない
  • 土地も含めた全体予算や返済額が見えない
  • カタログを比較しても優劣がわからない
  • 自社のみを押すハウスメーカーの話を聞いてもそれが正しいのかわからない
  • 結局どのハウスメーカーが自分に合っているかわからない
  • 子供を連れてハウスメーカーと何社も話せない
  • 各社を回る時間が無い、感染症も不安
  • 通勤と子供の通学に適した土地情報がわからない
  • ハウスメーカーと打合せ中、迷ったときに誰にも相談できないのが不安

これらの悩みが残ったまま、ハウスメーカーと直接向き合ってしまうと、自分のペースが乱され、つまづく原因になります。重要なことは、これらの悩みを先に解消し、家づくりの方向性にしっかりとした軸を持ってハウスメーカーと向き合うことです。

しかし、それを自分たちだけで解決するのは容易ではありません。そこで、そのような方にお勧めしているのが、中立の信頼できるアドバイザーに相談するという方法です。現在、それに適したサービスが、以下のオンライン相談「HOME4U 家づくりのとびらです。

このサービスは単なるハウスメーカーの紹介サービスではなく、「相談員はベテランのみ」が対応、上記の問題やあなたの迷いを解消し、家づくりの全体像と方向性がしっかり見えるようサポートしてくれます。さらに、予算や土地選びなどを含め、あなたの納得のためのサポート品質が全体的にとても高く、ハウスメーカーと話をするための土台をしっかりつくってくれるところがオススメです。

また、企業信頼性も高く、あなたが納得しないまま、事が進んでしまうようなことはありませんので、安心して利用できます。もし、悩んで行き詰まっているなら、無料なので、一度、気軽に相談してみることをおすすめします。

家づくりの悩みをオンライン相談で解決

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  • 中立のベテラン相談員だから疑問が解消
  • オンラインだから小さい子供がいても安心
  • 家づくりの全体像、方向性、手順がわかる
  • シミュレーションで全体予算・返済額がわかる
  • 自分に合ったハウスメーカーがわかる
  • 土地選びも親身にサポート
  • 相談後、ハウスメーカーと交渉中に迷ったときも相談できる
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※ハウスメーカーの紹介は、ご本人が希望した場合のみ。営業はありません。