同じ条件なのに各ハウスメーカーの見積り価格はなぜ違うのでしょうか?

各メーカーのコンセプト、材料調達手法、営業費などが異なるためです

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同じ間取り、坪数なのに価格が違うのは何故?

全ては説明しきれませんが、その内の大きな理由を挙げてみますと・・・

構造・工法・コンセプト・材料のグレード・仕様が違う

まず、以下のような基本的な構造方法などの差が価格差を生みます。

構造・工法の違い
  • 構造
    木造か鉄骨造か鉄筋コンクリート造か・・・
  • 工法
    木造なら在来工法か枠組み壁工法か・・・
  • 生産方法
    工場生産か現場生産か・・・

さらに、外装材、内装材、玄関ドア・サッシ、家具、キッチン・浴室・照明などの設備・・・これらは耐久性、美観性、使用性においてスタンダードなものからハイグレードなものまで、国産・輸入を問わず多種多彩です。

これら無数の材料から各住宅メーカーの設計コンセプトによって選択される材料が異なるため価格差が生じます。

材料調達価格が違う

各住宅メーカーは、材料の種類を限定して、ある程度大量に仕入れることを前提に価格交渉を行っているため、全く同じ材料でも、住宅メーカーによって価格が異なってきます。

また、各住宅メーカー専用の特注材料の有無などからも価格差が生じます。

会社の営業費が違う

各住宅メーカーの広告費、社員の教育費、顧客対応費、アフターサービス費用などは全く異なります。これらは全て住宅価格に反映します。

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ハウスメーカーの場合、同じ条件で見積りを比較することができない

建築家に設計を依頼し、工事費のみ施工業者に見積りを取る場合、これは主に金額の低さを競争させるもので比較は容易です。一方、ハウスメーカーで見積りを比較する場合、これとは大きく意味が異なってきます。

ハウスメーカーの場合、同じ条件で見積もりを依頼しているのに、300万円もの差になるということがります。ただ、同じ条件といっても、間取りや坪数が同じということで、正確には「同じ条件」とはいえません。

そもそも、ハウスメーカーごとに構造・工法・コンセプト・使用材料が全く異なるため同じ条件で価格比較することができないのです。

なので、A社に対して「C社は同じ坪数で300万円も安いんだから、もっと安くしてよ!」と言っても、それはなかなか通らない話なのです。

ハウスメーカーで見積りを比較するということは、単純に価格の安さだけを比較するという意味からはずれ、各社の示す価値と価格をセットで評価するという意味になります。

よって、価格差は当たり前。その上で、各社の仕様・グレードの差とその価格差が妥当なものであるか、自分の満足に貢献してくれる内容であるかを総合的に判断しなければいけないのです。

とはいっても、一般の方が簡単に判断できるものではありません。しかし、だからといって1社お任せはよくないのです。この相対価値を得るという作業が大きな1歩になるのです。

ハウスメーカーの見積り価格の差をどうとらえるか

見積り依頼は面倒です。しかも、各社の営業トークに付き合うのも疲れる。さらに、単純に金額の比較のみで良し悪しの判断ができないとなると、面倒くささを感じることでしょう。

しかし、ここは絶好の勉強の機会だととらえて前向きに考えていただきたいのです。

例えば、

  • 「このメーカーは外装材の価格が高いが、耐久性が高くメンテナンス費用が大幅に抑えられる。美観もいいので、この程度高いのはしょうがないか・・・。」
  • 「このメーカーは構造体の耐震性が高く将来の間取り変更も行いやすくなっているが、その分構造体の費用がかなり高い。だが、子に住み継ぐことを考えるとこっちのメーカーの方がいいか・・・。」
  • 「このメーカーは高断熱仕様となっていることによりサッシ、断熱工事費用が高い。年間灯油代がどの程度安くなるか聞いてみよう。」

このように、自分の勉強もある程度必要ですが、比較対象があることで考えるきっかけや家族との相談の機会を与えてくれることになり、より良い住まいづくりのために必要な資料を相見積りが提供してくれることになります。

比べる対象が無ければ、このようなことを考える機会もないのです。悩まずに家づくりがスムーズに進むのは、一見楽でいいように思うかもしれませんが、悩んだ方がいいのです。住まいづくりは悩んでなんぼです

1社に限定して見積もりを取るということは、大きな機会損失です。知り合いの紹介でもう特定の会社に決めているという場合でも、相対的な価値を判断するために相見積りをすることをお勧めします。知り合いの満足=あなたの満足 ではないのです。

最安価格で決めるのも当然ありです。

もちろん、価格差が仮に300万円あった場合、それはやはり大きい数字ですから、価格以外に特別の価値を感じないのであれば最低価格のハウスメーカーで決めるというのも正解です。住宅ローンの利息や固定資産税にも後々じわじわと負担が及ぶ問題ですから・・・。

「所詮、住めば住み慣れるし、どこで建てたって何かしらの後悔はある。安くても十分!」 このような考え方もある意味正しいといえるでしょう。

この場合、300万円も安い見積りに出会ったことがあなたの幸運です。相見積りをとるという面倒な作業をしなければ遭遇していなかったかもしれません。

仮に、このハウスメーカーを選択しなかったとしても、それは価格以外に価値を見出してあなたが決断したことですから、あなたの納得に結びつく貴重な比較データを提供してくれたことになるわけです。

このような価格の相場観を身につけ、自己決定力をつけるために、相見積りは必須の作業といえるのです。

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