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フラット35Sの金利優遇効果 シミュレーション 2015

フラット35Sの平成26年度の新制度

2014(平成26年度)のフラット35Sの概要
金利引き下げプラン 金利引下げ期間 金利引下げ幅
フラット35S
金利Aプラン
当初10年間 フラット35の金利から
年▲0.3%
フラット35S
金利Bプラン
当初5年間

※平成26年4月1日から平成27年3月31日までの申込分に適用(予算に達した場合は受付終了)

 平成26年度のフラット35Sは、平成25年度と同様、「金利Aタイプ」「金利Bタイプ」として継続することとなりました。

 平成26年度のフラット35Sについて、各金利タイプごとにプラン概要、及び各タイプの利用条件を図解しましたので以下をご覧ください。
 なお、フラット35Sは平成27年3月31日までの申し込み分に適用されることとなります。

 より高い性能基準を満たす住宅には金利優遇を付与する考え方は従来と変わりません。今年度も通常のフラット35に対して金利が0.3%優遇となります。
 モデルケースで各タイプの金利引き下げ効果がどの程度かを見てみましょう。

フラット35Sの金利優遇比較図

図解 フラット35とフラット35Sの金利優遇比較図

フラット35Sの利用条件(技術基準)

フラット35Sの利用条件・基準(新築・中古・戸建ての場合)

フラット35S利用のための省エネ性能は他の住宅制度との併用が可能

 フラット35Sの技術基準の内、省エネルギー性能基準については、前図のように金利AプランとBプランで異なります。それらの性能水準がどの程度のものなのか、他の制度とも含めて相対的に示したのが以下の図になります。

 フラット35Sの金利Aプラン、つまり、優遇期間が10年間のプランの場合、最高水準の省エネ性能(トップランナー基準)を満たすか、低炭素建築物の認定を受けた住宅である必要があります。
 一方、フラット35Sの金利Bプラン(優遇期間が5年間)の場合は、一段階低い省エネルギー性能(省エネ等級4)を満たすことで利用が可能となります。

 フラット35Sを利用する際の一つの選択条件である省エネルギー性の基準については、エコポイント(現在は終了)や、長期優良住宅の基準の一つである省エネルギー性の基準と重複する部分が多く、他の制度を併用しやすいというメリットがあります。

 CO2削減という国の目標を達成する上で、フラット35Sは大きな役割を果たしているといえるでしょう。

フラット35Sの省エネルギー性能比較図

フラット35S、フラット35返済額・総利息比較シミュレーション

 フラット35Sの金利引き下げの効果を比較表で見てみましょう。フラット35の金利を1.8%とした場合、フラット35S(金利Bタイプ)の当初5年間の金利はマイナス0.3%の1.5%となります。最も金利が優遇される金利Aタイプを選択するとこの優遇期間が10年間となります。

 元金の多い初期の段階で低金利で元金償還速度を上げる効果は大きく、このモデルケースの場合、通常のフラット35と比べ総利息負担額が89万円減少します。

 1%台の金利が完全固定で35年続くということ自体、以前は考えられないことでしたが、さらに良質な住宅に対しては国の利子補給により初期段階で0.3%が優遇されます。省エネ性を高く、あるいは耐久性を高くすることによる工事費増加分が0.3%の利子補給で補われると考えれば、それによる維持コストの低減メリットをそのまま享受できるわけですから、この政策誘導を利用するメリットは十分にあるといえす。

 良質な住宅に対しては特典与えて、建物の超寿命化や都市の省エネ化を推進したいという国の住宅政策は今後もしばらくは続くと考えられますが、予算や政治的判断により、メリットの内容が毎年見直されることになりますので、あくまで時限的な措置と考えておく必要があります。

 近年ではモーゲージバンクに限らず、地銀などでも業界最低水準金利を打ち出すケースが多く、金融機関の選択肢の幅も増え、フラット35を利用しやすい環境となっています。加えて、史上最低レベルの低金利。今年度もメリットを生かすタイミングとしては申し分がなさそうです。

フラット35S、フラット35返済比較(借入額3,000万円、返済期間35年、金利1.8%・完全固定・元利均等)

返済タイプ フラット35 フラット35
金利Bタイプ 金利Aタイプ
金利 1.8% 当初年間
1.5%
当初10年間
1.5%
6年目以降
1.8%
11年目以降
1.8%
毎月返済額 9万7千円 当初5年間
9万2千円
当初10年間
9万2千円
6年目以降
9万6千円
11年目以降
9万6千円
借入元金 3,000万円 3,000万円 3,000万円
総利息額 1,046万円 998万円 957万円
総返済額 4,046万円 3,998万円 3,957万円
フラット35との差 48万円 89万円

上のローンシュミレーションは以下のサイトで簡単に計算できます。
フラット35Sについての詳細もコチラ。
フラット35(住宅金融支援機構)